“からだ”をつかう。
声の力で接客力向上! プロが教える発声& 話し方トレーニング
NEW <連載> “からだ”をつかう
“きもち”をたかめる。<連載>
撮影/菅原景子 取材・文/金城和子
イラスト/蔵元あかり(Roaster)
体の冷えがとれにくく、何かと不調が起こりやすい冬。そんな季節を元気に乗り越えるためのキーワードといえば、体を温め、冷えを改善する活動「温活(おんかつ)」。今回は、「温活」という言葉の生みの親でもある第一人者の医師・川嶋朗先生にお話を伺いました。「日常生活のなかで体を温める工夫をしたり、あえて体に負荷をかける“ちょっといやなこと”を実践するのが、冷えにくい体を作る第一歩」と話す川嶋先生。さっそく、今日から実践できる “体を温める”秘訣を伺いましょう。
そもそも人間は、数十年前までは、さほど冷えに弱い体質ではなかったそう。川嶋先生は、「文明の発達によって、人間の体は冷えやすい体質に変化してしまった」といいます。その理由を、66年前に発表された論文をもとに説明してくださいました。
「1957(昭和32)年に発表された論文に、成人した日本人の平均体温をデータ化したものがあるんですが、それによれば当時の平熱は36.9度でした。『え、そんなに高いの?』と感じる人が多いと思います。ですが10数年前に体温計メーカーが調査したところ、36.1〜36.4度まで下がっていたんです。半世紀以上の時間をかけて、それほど日本人の平熱が下がったということです。その原因は、リモコンひとつで室内の温度が調整できたり、冷蔵庫の誕生でいつでも冷たいものが飲めたりする便利な時代になったこと。つまり自力で体温調節をする力がなくても生きていける環境になったため、自然治癒力が衰えて基礎的な体温が下降してしまったんです。なので温活は体を温めるだけではなく、本来持っているはずの自然治癒力を取り戻すための活動でもあります」
「冷えには個人差がありますが、苦痛に感じたら対策が必要です。ちょっと冷えたかな? と思っても、平熱が高く、日常生活に支障がなければ体が対応できている証拠なので心配しなくても大丈夫です」と川嶋先生。「とはいえ、常に気持ちよく感じる程度に体を温めておくのに越したことはありません」とのことですが、体を温めると具体的にはどんなメリットがあるのでしょう?
体を温めるメリットは、何よりも「自然治癒力がつくことです」と、川嶋先生は続けます。
「体温が高いと血の巡りがよくなって、風邪などのウイルスから守ってくれる免疫細胞が活発に働きます。先ほどもお話しましたが、そもそも平熱が高い人は自然治癒力がしっかり備わっていると考えられます。なので平熱が36度台後半をキープしているような人は、風邪もほとんどひかないはずです。ただ、いきなり平熱を上げるのは難しいですから、まずは冷えている部位を上手に温めてあげるところからはじめましょう」
冷え対策は、とにかく体を温めることに尽きます。冷えた部位をピンポイントで温めるのはもちろん、筋肉が多い部位や“首”が付く3つの箇所を意識することがポイントなのだとか。
「血流がよくなると体温が上がってくるので、血流の多い動脈が通っている場所を温めると全身を効率よく温めることができます。そこで押さえておきたいのが、大きな筋肉で構成されている部位と“首”が付く3つの部位。首元・手首・足首の3つは、皮膚の近くに動脈が通っていることもあり、効率よく体を温められると、長年伝えてきました。全身に冷えを感じているときは特に、ここにフォーカスしてみてください」
一時的な冷えを放っておくと、慢性的に体が冷えた状態になってしまうのも怖いところ。そのサインを見逃さないためには、朝イチの体温チェックが重要だとか。
「動いたり、食事を摂ったりすると使った部位の体温が変化するので、冷えている箇所を把握するなら、全身の温度が均一になっている活動前がベストです。チェック方法は、朝起きて布団に入ったまま、熱が逃げにくい脇の下を触ってみます。その後にお腹や足などの別の部位を触ってみて、脇の下よりも冷たい場所があれば血流が悪くなって、冷えている証拠。率先して温める工夫をしてください。加えて朝イチは、就寝中を除いた1日のなかで、一番体温が低い時間でもあるため、起きてすぐに測った体温が35度台であれば、かなり平熱が低いということ。この2つに当てはまる人は特に、冷え対策を頑張りましょう」
「冷えない体を作るには、継続した温活が大事」と川嶋先生。そこで、仕事中や日常生活においてルーティン化しやすい温活を教えてもらいました。
「平熱が低い人や冷えやすい人は、冷えるたび対処するだけではなく、継続的な温活によって体質から変えていく必要があります。それぞれの体力や体質にもよりますが、1ヶ月ほど続ければ冷えにくくなってきたのを実感できるはずです」
冷えた体を温めることも大切ですが、なによりも重要なのは、その温かさを維持できる体作り。「そのためにもっとも大切なのは、筋力を付けて基礎代謝を上げること」と川嶋先生は話します。とはいえ、筋トレを続けたり、ジムに通ったりするのはハードルが高い…、という方へ向けて、日常生活のなかで無理なくできる、冷えない体を作る“ながら”運動を教えていただきました。
「特別なトレーニングをする必要はなく、家事や通勤中に行っている動作を“ちょっときつくする” 程度の心掛けで大丈夫です。冒頭でもお話した通り、文明の発達によって現代人は年々運動量が落ちています。なので通勤時は積極的に階段を使ったり、ロボット掃除機に頼っていた床掃除を雑巾掛けにシフトしたりするなど、“ちょっといやだな”と感じることを意識して実践するだけで、だいぶ運動量が増えるんですよ。1ヶ月も続ければ徐々に筋肉が付いてきます」
最後に、「体作りで重要なのは、無理なく継続できる範囲で実践すること。無理をしてストレスが溜まると、自律神経が乱れて体も冷えますから」と川嶋先生。自分に合いそうなルーティンや“ながら運動”を取り入れて、この冬は冷えない体作りに努めましょう!
東京有明医療大学保健医療学部 鍼灸学科教授などを経て、現在は神奈川歯科大学大学院特任教授。自然治癒力を重視し、近代西洋医学と補完・代替医療を統合した医療の実践を日本の医科大学で初めて立ち上げ、現在も日本の医療系の大学の教育・臨床・研究の現場に立っている。
URL/https://drs-net.com
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