おいしく“たべる”。
干す&冷凍でさらに栄養アップ!? きのこの魅力を大解剖!
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“きもち”をたかめる。<連載>
撮影/菅原景子 取材・文/岡林敬太
3.11が目前に迫り、防災意識が高まりつつある今日この頃。「何か備えをしなければ」と思いつつも、日々忙しく、なかなか手をつけられていない人も多いのでは? そこで今回は防災アドバイザーの高荷智也さんを講師としてお招きし、今日から簡単にはじめられる「プチ防災」の心得を紹介。いざというときのために最低限知っておくべきこと、用意しておくべき防災グッズを教えてもらいましょう。
防災の準備は何からはじめればよいのか? この問いに対し高荷さんは、「命を守る準備からはじめましょう」と即答しました。
「防災リュックや非常食を買いそろえて、『よし、これで大丈夫だ』という方もいますが、住んでいる家が倒壊してしまったら元も子もありません。まずは『死なない環境をちゃんと作る』ことを防災の出発点にしてください」
死なない環境とはすなわち、「安全な家に住むこと」だとか。
「大きな地震の直撃を受けても、一発で倒壊しない家に住んでいれば、地震対策における最重要事項の半分は終わっていると言えます。『1981年6月1日』よりもあとに認可を受けた、いわゆる『新耐震基準』の家であれば、基本的に震度6強の直撃を受けても即座に倒壊する可能性は低くなります。そういう意味では、究極の防災対策は『引っ越し』なんですよ」
とはいえ現実問題、「今すぐ引っ越しをするのは無理」という人がほとんどでしょう。また、安全な家に住んでいる人でも、それだけで十分とは言えないそう。そこで今回は、誰もが今日からはじめられる「プチ防災」の数々を紹介していきます。
災害時はとにかく命を守ることが最優先ですが、命が助かった場合を想定して、その後の対策を現段階から進めておくことも大事です。今住んでいる環境下で無理なく準備できることを、1 室内の安全対策 2 逃げるための準備 3 被災後のための備蓄、の順で教えてもらいました。少しハードルが高そうと感じる備えもあるかもしれませんが、まずはできる範囲で取り入れてみましょう。
「家そのものが頑丈だとしても、室内の家具や家電が倒れると、下敷きになって命を落とす危険性があります。死を免れたとしても、避難経路が塞がれて、家から出られなくなるケースも」
一人暮らしの人は特に、家で何かあったときに誰からも気づかれずに死んでしまうリスクがあるため、以下に挙げる室内の防災対策をしっかりしておきましょう。
「まず、家具の下敷きになる・避難経路が塞がれるといった事態を防ぐために、背の高い家具や家電は、金具・粘着シート・転倒防止の『突っ張り棒』などで固定しておくことが大事。また、棚の中にある『落ちて当たると致命的になるもの』や『落ちると避難経路やドアを塞ぐもの』も、『固定ベルト』で落下防止対策をしておきましょう。窓ガラスの飛散を防ぐシート、火災に備えた消火器、停電時に使える自動点灯ライトなどもセッティングしておくと、さらに安心です」
これらのアイテムは、「日常生活を邪魔しないもの」や「インテリアに溶け込むオシャレなもの」を積極的に取り入れることで、「使わないからしまってしまう」「目障りなので片付けてしまう」といった事態を防げると言います。ここから紹介するアイテムはいずれもホームセンターやオンラインショップで購入可能なので、少しずつそろえていきましょう。
地震対策上、「家具の配置にもできれば気を配ってほしい」と高荷さんは呼びかけます。
「背の高い家具は、倒れたときにドアや避難経路を塞ぐ場所や、ガラスを割るような場所には配置しないこと。そして、どこに配置するにせよ、先述の『固定』を忘れないでください」
では、在宅中に地震が来たら、まず家のどこに逃げ込めばよいのか?
「荷物が崩れてこない場所を1つ決めておき、そこに逃げましょう。おすすめは『廊下』です。物が少ないし、全部の部屋につながっていますから、避難場所に最適です」
「トイレに逃げ込むと安全」というのは、“昔の定説”だとか。
「在来工法の家の場合、柱の多いトイレは安全と言われていましたが、新耐震基準を満たしている最近の家なら、どこにいても家屋に潰される心配はありません。トイレは転倒・落下物が少ないという意味では安全ですが、閉じ込められる可能性もあるので、トイレ中に地震が来たら、すぐにドアを開けましょう」
災害が起きたからといって、闇雲に外へ逃げ出せばいいというものではありません。場所によっては、そのまま家の中に留まったほうが安全なケースもあるからです。この「避難するべきか否か」の正しい判断を下すために、事前にチェックしておきたいのが「重ねるハザードマップ」です。
「重ねるハザードマップは国土交通省が運営するWEBサイトで、防災に役立つ情報を1つの地図上に重ねて閲覧できるシステムです。住所を入力した場所の『洪水』『高潮』『土砂災害』『津波』などのリスクをあらかじめ把握することが可能。登録不要で、誰でも無料で閲覧できますので、その気になれば10秒でチェックできます」
ハザードマップで想定されている規模の災害が生じた場合、被害の状況はおおむね的中するらしく、たとえば近年の水害に関して言えば、「ここは洪水によって何m浸水する」などと書かれている場所で洪水が発生した場合は、ほぼその通りの結果になったのだとか。
「つまり、ハザードマップ上で特に危険がなければ、災害が起きてもそのまま家に留まっているほうがいいです。逆に、危険エリアであるならば避難をすべき、という判断を下せるのです」
避難が必要な場合は、続いて「自治体(市区町村)の地図」をチェックしましょう。
「各自治体が街のより詳しい防災マップを作っており、そこには『最寄りの避難先』も載っています。まずはハザードマップ、次に自治体の地図。この2段階で、自分の取るべき行動を把握しましょう」
避難するタイミングは、自治体が発令する「警戒レベル」に従うのが確実だそう。発令状況は「各自治体のWEBサイト」にて確認を。以下のように、危険度が高くなるほど、3→4→5と警戒レベルの数字が大きくなります。各レベルで、すべきことを教えてもらいました。
いざ避難するとなったら、「防災リュック」(詳しくは後述)を背負って外へ出ましょう。
ここまでの「室内の安全対策」と「逃げるための準備」をしっかりしておけば、災害で即死する可能性はほぼありません。しかし、東日本大震災を例に挙げると、震災全体における犠牲者の数は約22,000人に上りますが、このうち約4,000人は災害そのものではなく、命が助かった後の被災生活で亡くなられる「災害関連死」による被害となります。災害関連死とは、災害直後は助かったものの、その後の避難生活における疲労の蓄積や治療の滞り、環境の悪化などが原因で命を落とすこと。高齢者は特に要注意です。
「災害関連死を予防するために、今のうちから、在宅避難(避難所へ避難するのではなく、自宅で避難生活を送ること)を可能にするだけの『備蓄』をしておきましょう。ちなみに、避難所に行くことは義務ではありません。避難指示が出たとしても、家族が無事で、なおかつ備蓄もあれば、家で生活しても構わないです」
備蓄は、以下の5つをそろえておくとよいそうです。
在宅時の防災の心得は以上です。次の章では、外出時の防災グッズを紹介しましょう。
外出先で突発的な災害に見舞われたときのために、肌身離さず持ち歩きたいのが「ミニ防災ポーチ」。必要最小限の防災グッズを小さなポーチに詰め込み、通勤用のカバンやリュックの中に入れておくだけでOK。有事の際も、これさえあれば当座を凌げるはず。そして自宅の玄関には、もっと大容量の「防災リュック」も置いておきましょう。
外出時に携帯していると、いざというときに役立つ「ミニ防災ポーチ」。中には何を入れておけばよいのでしょう?
「『命を守ることにつながるアイテム』を優先しましょう。身の安全を確保するもの、手当てと衛生に役立つもの、そして食料などですね。今回はサンプルをお見せしますが、ポーチ本体も、入れるアイテムも、すべて100円ショップで購入しました。中身はアレンジして構いませんが、重くなると嫌になって持ち歩かなくなるので、まずは最小限からスタートするのがおすすめ。そして持ち運びできる範囲内で、入れるアイテムを徐々に増やしていくのがいいと思います」
高荷さんがそろえた、ポーチの詳しい中身を見ていきましょう。
このうち、「命を守る」という意味で必須なのは、3 雨具、6 笛、8 懐中電灯だと高荷さんは言います。その3つは必ず入れるとして、あとは容量や重量、自分の特性などを踏まえつつ、ポーチの内部構成を考えましょう。もちろん、ここにないアイテムを入れてもOKです。
続いては、家から避難所へ向かうときに持ち出したい「防災リュック」の準備について。
「防災リュックには、『避難場所まで素早く安全に移動するためのもの』を中心に入れましょう。たとえば、ヘルメット、手袋、ヘッドライト、笛など。さらに、雨具や着替え、体を拭くためのタオル、夏場であっても使い捨てカイロも入れておきたいところです。あとは情報収集のための小型ラジオや、スマートフォンの充電器などがあると心強いですね」
水と食料は要らないのか? と感じた読者も多いはず。
「水と食料も必要ですが、一番重くてかさばるものなので、最後に入れて重量を調節してください。リュックの重さは『5kg』が目安。それぐらいまでなら子どもや高齢者でも背負って避難所まで歩けますが、それよりも重くなると人によっては背負えなかったり引っくり返ったりして、避難所にたどり着けなくなるので要注意です」
家族で住む場合は人数分のリュックを用意し、すぐに持ち出せる玄関付近に置いておくこと。乳幼児のいる家庭では、大きなリュックに子どもの分も詰め込むなどの工夫をしましょう。
「ホームセンターなどに行けば、主なアイテムがあらかじめ詰め込まれたオシャレな防災リュックも売っています。不足しているアイテムがあれば、各自買い足してください」
災害時の情報収集や安否確認は、まず「スマートフォン」を使うのが一番だそう。
「災害で停電が起きても、携帯の基地局はしばらくの間バッテリーで動くようになっているため、最初の数時間は普通にスマホを使える可能性が高いです。なので、その間はスマホを使って情報収集なり、家族の安否確認なりを行いましょう」
しかし停電が長引くと、やがて基地局がダウンし、スマホが使えなくなる可能性もあるとか。家も停電しているため、当然Wi-Fiも使えません。
「そうなったとき、最後まで使える情報源は電波で届く『ラジオ』です。一家に一台はポケットラジオを用意し、避難時も防災リュックに入れておくことが大事。ちなみに『radiko(ラジコ)』はインターネットラジオなので、基地局がダウンした段階で使えなくなります」
以下は、高荷さんが推奨するスマホで使える便利ツール。今のうちから、いざというときのために準備しておきましょう。
最後に高荷さんが警鐘を鳴らします。
「水害などに関してはハザードマップを見れば安全な場所が予測できますが、突然発生する大地震に関しては誰も正確には予測できません。北は北海道から南は沖縄まで、いつでもどこでも、なんなら今この瞬間に大きな地震がくるかもしれない。なので、自然災害大国の日本に住む以上、防災はやらなければいけないことなんですよ」
ただ、そうは言っても、「頑張りすぎる必要はない」とも付け加えてくれました。
「防災は長距離走なので、張り切ってお金をかけすぎたりすると続かなくなってしまいます。息切れして準備ゼロになるよりは、ちょっとずつ準備を進めていただいた方がはるかにいいと思いますので、『なるべくラクをできる防災』を心がけてみてください」
力まず無理せず油断せず、今日できることからコツコツとはじめてみましょう。
備え・防災アドバイザー。会社員として勤務する傍ら、備え・防災をテーマとしたWEBメディア「備える.jp」を立ち上げ、個人と家庭向けの防災情報の提供を開始。「自分と家族が死なないための防災」をテーマに、地震・水害・パンデミックなどの自然災害から身を守る術をわかりやすく伝える活動に従事。防災系YouTuber・Voicyパーソナリティとしても活躍中。
URL/https://sonaeru.jp/works/t_takani/
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